乙野四万字著 小説「君を愛したひとりの僕へ」「僕が愛したすべての君へ」「僕が君の名前を呼ぶから」を読んだ感想&覚えておきたい名言を紹介します

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小説

 2022年10月7日は何の日かご存知ですか。

 この日は、乙野四万字著 小説「君を愛したひとりの僕へ」「僕が愛したすべての君へ」の映画が2本同時上映される日です。

 この2つの物語は、繋がっています。

 読む順番で読後感が変わる不思議な小説になっています。

 これらが映画化されるのです、楽しみですね。

 この記事では、この2冊の小説を読んだ感想と私が心惹かれた名言について紹介していきます。

 また、2つの小説のスピンオフ作品である「僕が君の名前を呼ぶから」の感想と名言も紹介します。

 この記事で皆さんが心惹かれた言葉が見つかれば嬉しいです。

 この記事の構成は最初に、大まかな本の紹介をして感想を紹介します。

 そして、最後に名言を紹介していきます。

本紹介

 2つの小説「君を愛したひとりの僕へ」「僕が愛したすべての君へ」は2016年に発行されたラブストーリーです。

 読む順番で読後感が変わる物語になります。

 私は、どっちから読んだかというと「君を愛したひとりの僕へ」から読みました。

 読後感は、愛する人のために人間はこんなにも頑張れるのか でした。

小説「君を愛したひとりの僕へ 」

著者:乙野四万字
 1981年大分生まれ。
 2012年に「ミニッツ〜一分間の絶対時間」で第18回電撃小説大賞先行委員奨励賞を受賞。
 他の著書に「僕が愛したすべての君へ」、「ラテラル〜水平思考推理の天使」などある。
あらすじ:
 人々が少しだけ違う並行世界間で日常的に揺れ動いていることが実証された世界―両親の離婚を経て父親と暮らす日高暦は、父の勤務する虚質科学研究所で佐藤栞という少女に出会う。
 たがいにほのかな恋心をを抱くふたりだったが、親同士の再婚話がすべてを一変させた。
 もう結ばれないと思い込んだ暦と栞は、兄妹にならない世界へ跳ぼうとするが…彼女がいない世界に意味はなかった。
感想:
 主人公の愛に憧れました。
 1人の愛する女性のために世界を変えてまでも、救おうとする愛の強さに惹かれました。
 私は、この主人公のように1人の愛する人のために動けるようになりたいと思いました。
 この本では、並行世界がテーマになっています。
 並行世界についての説明がこと細やかにされていますが、正直難しいのでそんなもんかーぐらいの軽い気持ちで読んでもらえば良いです。
 大事なのは、主人公の行動に注目することだと思います。
 この主人公はどういう気持ちで行動しているのかを、考えながら読むとより一層主人公の愛の強さがわかると思います。
 ただ読むだけでも楽しいのですが、自分ならどう行動するかを考えながら読むとより一層楽しいです。
 とても美しい物語になっています。
 私のおすすめは、主人公には当然注目なのですが、滝川和音という女性の心理について考えて読むことです。
 滝川和音の愛にも惹かれますよ。

 小説「君を愛したひとりの僕へ」を読んだ後に小説「僕が愛したすべての君へ」を読むました。

 この話は、滝川和音に注目の話になります。

 読後感は、滝川和音は実はこんな気持ちで、小説「君を愛したひとりの僕へ」の主人公を見送っていたのかと思えて、滝川和音に惚れました。

小説「僕が愛したすべての君へ」

著者:乙野四万字  
 1981年大分生まれ。  
 2012年に「ミニッツ〜一分間の絶対時間」で第18回電撃小説大賞先行委員奨励賞を受賞。  
 他の著書に「君を愛したひとりの僕へ」、「ラテラル〜水平思考推理の天使」などある。
あらすじ:
 人々が少しだけ違う並行世界間で日常的に揺れ動いていることが実証された時代――両親の離婚を経て母親と暮らす高崎暦は、地元の進学校に入学した。
 勉強一色の雰囲気と元からの不器用さで友人をつくれない暦だが、突然クラスメイトの瀧川和音に声をかけられる。
 彼女は85番目の世界から移動してきており、そこでの暦と和音は恋人同士だというのだが……
並行世界の自分は自分なのか?
感想:
 この本の主人公は、今いる世界の愛する人を守ろうとしていました。
 並行世界を表すIPがあるのですが、今いる世界のIPを0とするとIPが1違う並行世界では、朝食がご飯かパンかの違いしかありません。
 ですが、主人公はIPが0の世界の愛する人とにこだわっていました。
 つまり、今の世界にこだわっていました。
 小説「君を愛したひとりの僕へ 」の主人公は、IPが異なる並行世界にこだわってました。
 この世界線のこだわりが2つの小説での、重要な考え方になると思います。
 ぜひ、世界線にこだわって読み比べしてください。

 個人的に「僕が愛したすべての君へ」の方が好きです。

 この本は切ない物語と公式から紹介されていますが、今ある大事なものを気づかせてくれます。

 なので、こちらが好きです。

 皆さんは、どちらの物語が好きですか。

小説「僕が君の名前を呼ぶから」

著者:乙野四万字    
 1981年大分生まれ。    
 2012年に「ミニッツ〜一分間の絶対時間」で第18回電撃小説大賞先行委員奨励賞を受賞。  
 他の著書に「正解するマド」、「アイの歌声を聴かせて」などある。
あらすじ:
 人々が少しだけ違う並行世界間で日常的に揺れ動いていることが実証された時代
 ──虚質(きょしつ)科学を研究する母と専業主夫の父とともに暮らす今留栞は、中学2年の夏休みに訪れた元病院の敷地内で、内海進矢という青年と出会う。
 彼は鬼隠しに遭って姿を消した少年について調べているというのだが……
 別の並行世界を生きた、もう一人の栞の物語。
感想:
 この物語は、佐藤栞の物語になります。
 佐藤栞は、並行世界では父方の姓である「今留」を使っており、今留栞として生きています。
 この世界では、日高暦は出てこないです。
 つまり、日高暦が望んでいた世界の物語です。
 小説「君を愛したひとりの僕へ」を読んだ後に読むべき作品になっています。
 栞の幸せな姿や栞が幽霊になってしまった原因が書かれています。
 正直、栞に対しては印象がなかったのですが、この小説を読んで変わりました。
 日高暦が愛した理由がわかる作品です。

 続いて、3つの小説に出てくる心惹かれる言葉を紹介します。

名言紹介

名言① 生きていることは温かいでしょ。死んでいることは冷たい。この温度差がきっと命の尊さなんじゃないかな。

人物:佐藤栞(君を愛したひとりの僕へ )
 主人公が愛した1人の女性。
 飼っていたペットが亡くなって落ち込んでいる主人公にかけた言葉。
 犬は、自らの死を持って子どもに命の尊さを教えるという言葉がよくわからない主人公にかけた言葉
感想
 私は去年祖父を亡くしました。
 その時の祖父の冷たさは今も覚えています。
 生きている温度と死んでいる温度の違いは、わかります。
 この言葉は、命を暖かさの本質を表している言葉です。
 命は尊いです。
 命を粗末に使おうとしている方がいらっしゃるかもしれません。
 私は、粗末にしようとした経験があります。
 生きている意味があるのかわからないことがありました。
 その時に、存在することに意味があるとの言葉に出会い、生きようと思いました。
 命の尊さは、普段生きているだけではわかりにくいものです。
 この言葉のように、肌の温かさで感じてみると良いかもしれません。

名言②  無知は時として全てを破壊する罪

人物:日高暦(君を愛したひとりの僕へ )
 主人公。
 目覚めない女性を目覚めさせるために、本気で勉強を目指した時の言葉。
 高校を主席で卒業し、大学に行かずに研究所で働き、そして自分の考えた理論が世界に認められる。
感想:
 無知。
 それは大切なことに気づかない状態です。
 大切なものは無くしてみないとわからないことがあります。
 ですが、それは無知だからこそです。
 無くしてから、大切と思っても遅いのです。
 この言葉は、大切な人を無くした主人公だからこそ出てきた言葉です。
 大切なものに気付ける人間になりたいですね。

名言③  僕は君を、可能性ごとすべて愛する。1%の不幸も含めて。

人物:日高暦(僕が愛したすべての君へ)
 主人公。
 並行世界に存在する全ての愛する女性のための言葉。
感想:
 並行世界の概念が認められた世界だからこそ、意味がわかる告白です。
 並行世界のどんな彼女でも愛するという決意が表れている言葉だと思います。
 この決意の強さを見習いたいです。
 私はどうしてもパートナーと喧嘩することがあります。
 その度に、この人でいいのかなと思うことがあります。
 ですが、パートナーの嫌なところが1つ2つあったとしても、関係無く日高暦みたいに愛していきたいです。
 パートナーに疑問を持った時に思い出したい言葉ですね。

名言④ 私は正々堂々とあなたに勝つ機会すらもらえなかった。だから考えたのよ。思いっきりあなたを騙して、笑ってやろう。

人物:滝川和音(僕が愛したすべての君へ)
 主人公。
 新入生代表の挨拶を不本意な形で日高暦から引き受けたことに苛立ち、復習してやろうと思った時の言葉。
感想:
 滝川和音の思いの強さがわかる言葉です。
 復習心を抱き、実践した滝川和音は、行動力のある人だと思います。
 思ったとしても、実践できるものではありません。
 まして、並行世界という概念を用いてまでも。
 それだけ、思いが強かったのだと思います。
 この言葉は、滝川和音の行動力の強さを思い出せる言葉になっています。
 私も、この行動力を手に入れたいですね。

名言⑤  僕は自分が、知らない人の幸せを喜べる人間であることを、とても幸せに思う。

人物:日高暦(僕が愛したすべての君へ)
 主人公。
 道で出会った素敵な婦人が幸せだと答えたことに対して、感じた言葉。
感想:
 自分の幸せを喜べます。
 ですが、自分と関係ない人の幸せまで喜べるかと言われたら、難しいです。
 他人の不幸は蜜の味という言葉はありますが、他人の幸せはどうでしょうか。
 嫉妬してしまいそうです。
 私は、他人の幸せを素直に喜べる自信がありません。
 私は幸せな人間になる資格がないのでしょうか。
 皆さんはどうですか。
 他人の幸せを喜べるのは、現状の自分に満足しているかによると思います。
 私は、現状満足できていないです。
 満足できるような人生を歩みたいです。
 そしてこの名言通り、知らない人の幸せを喜ぶことができたのなら、きっと幸せな人生だと思えるはずです。

名言⑥ 僕が君の名前を呼ぶから

人物:内海進矢(僕が君の名前を呼ぶから)
 大分大学を卒業後、九州大学で虚室科学を学ぶ学生。
 今留栞と、鬼隠し(神隠し)にあった子供を探す。
 祠で今留栞も鬼隠しにあいそうな時に、名前を呼ぶことで救う。
感想:
 名前を呼ぶというシンプルな言葉なのに、ぐっとくる言葉です。
 愛する人に名前を呼んでもらうというのは、とても幸せなことだと思います。
 社会人になって、苗字で呼ばれることが多くなり名前を呼ばれることがなくなりました。
 ですが、彼女だけは名前で呼んでくれます。
 名前を呼ばれただけなのに、こんなにも繋がっていると思えることは幸せです。
 この言葉は、身近すぎて忘れている名前を呼ぶ幸せを思い出させてくれる言葉です。
内海進矢

この記事では、乙野四万字先生の小説「君を愛したひとりの僕へ」「僕が愛したすべての君へ」「僕が君の名前を呼ぶから」を読んだ感想と名言を紹介しました。この3つの物語は、繋がっていないようで繋がっているので、ぜひ3つセットで読んでください。そして、お気に入りの言葉を見つけてください。

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